☆藤沢宿から辻堂まで一里歩いて知る旧東海道

  


江戸時代、日本橋から6番目の藤沢宿は江戸庶民の江の島詣や大山詣での中継地点として、又歌舞伎の演目などを通じて人気の高い「義経と弁慶」や「小栗判官と照手姫」にゆかりのある地として賑わいました。今回は遊行寺坂にある日本橋から12番目の一里塚跡から四ツ谷不動の先13番目の二ツ谷一里塚跡までのコースでした。定番の藤沢宿では余り案内していない、長生院本堂裏の「小栗判官と十勇士」・「照手姫」・「鬼鹿毛」の墓や「常陸国小栗の城主小栗満重が10人の家来と三州の落ち延びる途中、相模国横山大膳の館で毒殺により家来死亡、小栗は神のご加護で助かり、朝廷より判官の職を貰い、大膳を滅ぼし照手姫と一緒になるハッピーエンド」の伝説や、常光寺境内裏山にある「弁慶塚」を案内しました。又「伝義経首洗い井戸」では「奥州平泉衣川館で自害した首が鎌倉・腰越に送られ首実検の後、浜に捨てられた義経の首が境川をさかのぼり白旗川に流れ着き里人に拾われ井戸水で清められ、塚に丁重に葬られた伝説などを案内しました。昼食後は個人宅の協力を戴き、日本地名研究所によると藤沢で最古のものと言われ、大山詣の帰り江の島詣への目印となった「江の島弁財天道標」を観て貰いました。そして今は見えないが当時は沼地や湿地帯が広がり「左富士」が見られたと言われる羽鳥村(現在羽鳥4丁目)を通り、四ツ谷不動、大山詣の大山遙拝一の鳥居から今回最後の二ツ谷一里塚跡まで廻りました。午前は曇空で良かったが午後は暑くなりました。参加者からは、藤沢でも分からない所再発見、歴史的背景がよく分かった、よく歩けた、又参加したいなどと大変喜んで戴きました。

<コース>JR藤沢駅北口広場→江戸見附→山谷の一里塚跡→長生院→遊行寺本堂→ふじさわ宿交流館→常光寺→永勝寺→伝義経首洗井戸→真源寺→京見附跡→伊勢山市民の家(昼食)→養命寺→秋葉堂→四ツ谷大山不動→二ツ谷一里塚跡→二ツ家稲荷神社→ココテラス湘南1

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